カラフルリズム

カラフルなリズムを奏でるように…

人間力を学ぶ。

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人間力を高めて欲しいという
会社の会長、社長の想いで
職員に配布される
致知」という月刊誌。

毎月テーマがあり
様々なジャンルの各界各分野で
道を切り開いてこられた方々の
体験談などが載っている。

言葉が難し過ぎて
読み進めるのにすごく時間かかるけど
内容にどんどん引き込まれていく。

今回の「運命をひらく」は
心に響くものばかりでした。

何かを成し遂げた人の
言葉の重みは、計り知れないものがある。

前回の、デザイナー・コシノジュンコさんと
能楽の歴史と伝統を受け継ぐ
二十六世観世宗家・観世清和氏さんの対談も
刺さる言葉が多かった。

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業種は全く違っても
心を磨き、人格を高め
極め抜いた先にあるものは
共通している「何か」がある。

本を通して、そんな核の部分に
触れ、刺激を受けられる事に
感謝の気持ちでいっぱいです。

私ももっともっと
心のままに
精進せねば^ ^

 

 

親が言う事「全て」が「真実」ではない

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小さい頃から
絵を描くのが好きだった。
描いた絵を見てほしくて母に見せる。

「絵が描けるから何なの。

そんな絵誰でも描ける」

冷たい表情。

私はその言葉が正しいのだと信じた。

昔から、いつも変わってたんです。
(自分では普通なんだけど)
私の言うことはいつも
「おかしい、違う」と否定され
ずっとそんな状態なので
自分の考えはいつも間違ってると思い
自分の意見を飲み込むようになった。
自分の考えよりも母の考えを優先させ
いつしか
「自分で考えて決める」ということが
できなくなっていたように思う。

母は私のことを、真っ当な大人に
育てないといけないと一生懸命だった。
消して、愛情がなくて
取っていた行動ではないということに
心から気づいたのは

随分経ってからのことだ。

経験してみて、今、思うこと。

それは、親が言うこと「全て」が
「真実」ではないということ。

違和感を感じながら
親が敷いたレールを進む必要はない。

親が言うことを信じるのではなく
自分の中で感じた事が全てで
そこに「真実」があるということ。

母から言われた言葉が
消えることはないけど
苦しかった半面、それが原動力にも
なっている。

私にとって、全ては
必要な経験だったということ。

(今、母は、私の良き理解者であり
応援してくれる心強い存在です)

 

 

孤独感。

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この絵は
「コドク」というタイトルで
14年前26歳の時に描いたもの。


感情がよく表現された、大好きな絵。


いつも、友達には囲まれていたし
いじめられた経験もない。


でも、いつも孤独感が強かった。


家族と一緒にいても
ずっと疎外感があった。


形を変えて
流れていく雲を眺めたり
風に揺れる草木を見るのが好きだった。
そして
なぜ自分が生まれてきたのか
そんなことばかり考えた。


みんなが興味あるものに
あまり関心が持てなかった。


みんなが
どんどん大人になっていくのに
自分だけ、感覚が子供の頃と
全然変わらなくて。
取り残されている気がして
寂しかった。


親からは、普通になりなさい、
年相応に振舞いなさいと言われ続け
私は私の普通で生きているのに
みんなと同じにできないことが
悲しくて苦しかった。


みんなと同じようにできない私が
なんで生まれてきてしまったんだろう


みんなと同じようにできない自分は
何の価値もない人間で
存在してはいけない人間なのだと
何度も何度も、心の中で
自分自身の首を絞めていた。

 


続く

 

 

「草場一壽工房」へ④

前回の投稿の
草場一壽工房へ行ってきた話の続きです。
今回でようやく最終回です。

(載せている画像はHPよりお借りしました)

 

完全予約制で1時間なのですが
じっくり見るにはあまりに短すぎて・・・
最低でも、2時間はかかる。

好きな人はしょっちゅう来ているようで
(私たちの後に来られた方は
先週も来たと言われていました・・・)
作品も定期的に入れ替わるようなので
1月にまた行く予定。


担当してくれた方の説明が
本当に素晴らしくて。
説明している時の目の輝き。
作品に心から愛情を注いでいないと
そんな説明できないと思うような内容に
とても感動しました。
(今後はずっとその方に担当お願いしたい)


1時間をオーバーしてしまいながらも
最後に龗カードを1枚
引かせてもらいました。
私が引いたカード「天龍」

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工房の中の、作品一つ一つに
言葉が添えられていて
その言葉がまためちゃくちゃ響く・・・
私が一番惹かれた「波紋」という絵の

言葉を^^

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作品を通して、草場さんのスピリットを
分けてもらったような、そんな感覚。


私はまだまだ
自分を研磨している状態。


これからさらに
磨きをかけていきたい。

 

 

 

 

「草場一壽工房」へ③

前回の投稿の、草場一壽工房へ

行ってきた話の続きです。
次回の投稿で最後になりますので
もうしばしお付き合いを。笑

2階にあった
「龍玉 如意宝珠」も素晴らしかった。
(HPより画像お借りしました)

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蓄光素材を陶彩画に焼きこむ技法で
制作されていて
明るい部屋では鮮やかな色彩が
部屋の電気を消すと
如意宝珠(龍の玉)が現れるという仕掛け。

以下、草場さんのHPから
こちらの作品の説明をご紹介。

 

蓄光素材に興味深いものを覚えたのは
私たちの生命エネルギーのように
肉体はなくなっても魂は残る、
与えていただいた愛は
形を変えてあり続ける、というまさにいま
私がテーマと感じていること
そのものだからです。

見えるものだけを追いかけていては、
本当に大事なものは見つからない。
私たちの中に刻まれた

「いのち」の記憶もまた
見えはしないけれど、確かにあること、
その大いなる意味を

今一度実感として取り戻したい
そんな思いも込めています。

これは一部分の抜粋なのですが
この続きの文章も、とても奥深い・・・

作品が生まれたストーリーと、

草場さんの想いに
とても心惹かれるものがあります。

心の中で、「何か」が、深く、静かに

響いている。


そんな感覚。

 


続く

 

 

「草場一壽工房」へ②


前回の、草場一壽工房へ行ってきた話の
続きです。

(工房内の撮影禁止で、

大変申し訳ないのですが
草場さんのHP、その他から
画像をお借りしました)

作品の中でも特に印象深かったもの。
「時は今」

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まさに今、飛び立とうと、
エネルギーを貯めている状態の龍。
虹の龍を表現する、
構想から完成までに

12年かかったそうで・・・。
12年なんて想像を絶する・・・
大きな原画の迫力。
ウロコや腹の部分、龍の色彩の表現は
圧巻の一言に尽きます。


そして「黄金の龍」

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火薬を入れて飛び散った躍動感のある背景。
縦に入っている金色の線は
あともう少しの焼き入れで完成というときに
落雷で、電気窯が停電で止まり
割れて偶然二つに分かれたのを
金色に繋ぎ合わせたそうです…
まさに偶然の産物・・・
こちらの作品もまた大きく、

すごい迫力でした。

「富士超えの龍」

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正面から、そして右からと左からと
しゃがんで見るのと
さまざまな方向から全部表情が変わる。
龍もそうですが、富士山の表情や色までも。

他にも、鳳凰の絵もすごかったし
大日如来も、他にもたくさん…

素晴らしいとしか言葉が出て来ない。

自分の表現能力のなさが、何とも不甲斐ない。

私はただ作品を見るだけよりも
作品が出来上がるまでの背景を知る事が
とても好きです。
出来るまでのストーリーを聞く事で
作品の深みや、輝きが増す気がして

なりません。


続く

 

「草場一壽工房」へ①

 

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先日、佐賀にある「草場一壽工房」へ
行って来ました。
草場一壽さんが手がけた
「陶彩画」が展示されています。
この場所は、草場さんの生家だったそうで…


広いお庭には井戸やほこら
龍神様をまつってあったり
古い梅の木があったりと
由緒あるお家だったことがうかがえます。


陶彩画は、有田焼の技法を用いた、
草場さん独自の発想と技法で完成した
焼き物の絵画。

 

完全予約制の1時間。
担当の方がついて、
陶芸画ができあがるところからはじまり
作品を歩いて見てまわりながら
ひとつひとつ丁寧に
どうやってこの作品が生まれたのか
ストーリーを詳しく説明してくれました。


何度も何度も焼いて色を重ねていく。
焼きあがらないと、
どんな色になるか分からない。
想像をはるかに超えた世界。


原画の迫力は、それはそれは・・・
もう圧巻でした。
複製画も素晴らしいのですが・・・
原画とは比にならない。


原画は見る角度でも色や表情が変わり
まさに、作品が呼吸して
生きてるのを肌で感じました。


担当の方は、作品のこと以外にも
質問した草場さんのことを
いろいろと教えてくれました。


なぜ草場さんが龍を描くようになったのか

なぜ虹龍を描きたかったのか
陶彩画の前は、どんな絵を描かれていたのか
他にもいろいろと。


工房は1階と2階があり
今回は過去の作品も

かなり展示されていました。
昔の絵はまたタッチが違って
サインの名前や、サインの位置の違い
そういう今の形になるまでの過程を
見るのも好きな瞬間でした。

 

続く。